結城明音の天体観測にっき

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ゆるゆる天文ネタ総合

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いわゆる星占いの誕生星座は、誕生日にどれだけ見えるのか、
というのを行けるところまでやってみようと思ったのでした。

そんなわけで今回はおひつじ座です。


3/20、春分ですね。太陽黄経0度=白羊宮0度! 始まりました。



おひつじ座がバッチリ写っているだけでなく、うお座が半分くらい写っていますね。
この日は太陽が春分点にいるわけで、うお座の片方の魚あたりにいます。
過去記事に載せたのと同じ写真です。ちょっと要素多すぎるんよこの日。

 


4/1。
本当はもうちょっときれいな空のを載せたかったんですけど、今年の3月末~4月中旬はお天気がすぐれなくて。
4/1がいちばんましな写りでした。晴れていればシェラタンとメサルティムも写っていたはず。

 


ちょっと前の時間帯も。ぎりぎりシェラタンが写っていました。



4月中旬は本当にもやもやとした空でして。
それでも何とかボテインは写っているのがこちらの記事にあるので、よかったらご覧ください。
(おひつじ座の写真として再掲するには代わり映えがしなさ過ぎて気が引ける)

 

 

2024年の4/19は穀雨、太陽黄経30度=金牛宮0度、になる日で。(この時刻ではまだなっていなかったはず)
この日でもまだ、ひつじのしっぽボテインは写るのでした。
おひつじ座、余裕でいけますね! というかまだ太陽はうお座におる。そしておうし座も写っている。
 



それにしても、いきなり天気の壁に阻まれて無理かと思いました…何とか書けてよかったです。
かに座あたりどうなるんでしょうね!?


おひつじ座ふんわり風船星おひつじ座ふんわり風船星おひつじ座


2枚目の写真に春分点の話が書いてありますが、参考にしたのは国立天文台サイトのこれらのページです。

 

 

 

 

当時おひつじ座にあった春分点が、だんだんずれて今はうお座にあるよ~、ってことなんですが。
黄道十二宮は春分点から始まっていて、
星占いの誕生星座は、生まれたときに太陽が黄道十二宮のどこにあるかで決まるのです。
なので、星座(コンステレーション)と黄道十二宮(サイン)のずれがどのくらいあるのか、というのを自分の手で記録してみたくて。


以前に書いたこちらの記事もどうぞ。

 

 

おひつじ座ふんわり風船星おひつじ座ふんわり風船星おひつじ座
 

ところでこの企画? は、なし崩し的にみずがめ座から始まっており、今回で3星座目です。
 

1/31のみずがめ座

 

3/1のうお座

 

見切り発車ぐらいがちょうどいいのかもしれません。
やっていきますわ、やっていきましょう~


星流れ星星流れ星星流れ星星


星空や天体の話を同人誌にもまとめています。同人誌版もよろしくね。

 

 

ずっと楽しみにしていた木星天王星合、撮れました! うれしい!
前置きもそこそこに、行きます! こちらですどうぞー!
 


上の写真は、最大ズームで撮った写真をトリミングしたものです。写真全体はこちら。
なるべく中心に入るように撮ったら、天王星もしっかり写ってくれました。



今回は、どうにも住んでいる神奈川県の天気予報が芳しくなかったので、晴れ予報を信じて秋田県男鹿市に行ってきました。

バッチリ晴れてくれました、が、まだ少し霞空で全体的な写りはいまいちで、低空の星は全く写りませんでしたわー


日の入り約1時間後、そろそろいろいろ星たちも写るかな? と思ったらこのくらいでした。
まだ薄明中なので、星たちが分かるようにするとグラデーションの空になりますが、肉眼ではもう暗いです。
春霞でなかなかピントが合わなくて、広域の様子はピント甘目で妥協。(ズーム写真に時間をかけたかったので)


水平線と星たちの組み合わせ、やっぱり好きなんですわ。



中間ぐらいの寄せ具合(焦点距離70mm)で撮ってみたんですが、霞で天王星は写りませんでした。
高い位置だと空が明るくて写らないし、低いと霞んで写らない。うーん、まあ、そういうときもある。おおーん。
(おひつじ座ζ星、64番星、66番星は、位置の目安になるように書いてみたのですが、他の写真には写っていなかったというね)

 


木星、天王星、ボテイン(おひつじ座のしっぽ部分の星)が入るようにズームで撮ってみました。
ほぼ一列に並んでいるのがいいですね。いい…


 

書き忘れていました、追記。
今回の木星と天王星の合は、黄経51°49′でした。(秒切り捨て)
一枚目の写真のときは、木星51°54′、天王星51°50′でした。じわじわと進んでおりますな。

 

 

追記ここまで。
 

おまけ
今回の撮影場所は、秋田県の夕日スポットで検索して出てきた、戸賀湾展望公園です。
24時間開放で、トイレもあるのがうれしい。周りに店はなかった気がするので、食べ物は持参したほうがよいです。
駐車場の電灯と、小さな灯台のあかりはありますが、惑星目的なら十分なんじゃないかな、と思います。そのまま車中泊ができそうなのもよいよね。
夕日の写真もどうぞ~ これだけスマホ写真です。

 

 

 

ふんわり風船星ふんわり風船星ふんわり風船星


4月に入ってからずっと、木星と天王星のいい写真が撮れないかとチェックしていたのですが、今年の4月はずっとお天気がすぐれなくて。
決定打がないままモヤモヤした写真がたまっていきました。
せっかくなので載せます。木星と天王星の動きは分かるので、日々の様子が伝われば幸いです。

 

おひつじ座53番星、54番星、HIP14672、14689の並びは、写真でボテインを探すときの目印になります。
14672、14689の間を、ボテインとメサルティムをつなぐ星座線が伸びます。
今年4月中旬は、この辺りを木星が通り過ぎていきました。

 


(4/14の写真は、新潟県上越市で撮ったものです。この時撮ったいろいろは別記事で書きたい。
他はいつもの神奈川県相模原市にて。)

 


4/19、穀雨でしたね! この日はいつもよりちょっとお天気が良かったです。
木星と天王星も、かなり近づいてきました。どきどき→ そして最初の写真へ。

 


ふんわり風船星ふんわり風船星ふんわり風船星


次の木星と天王星の接近は、いつかと調べますと。

 

 

2037~2038年です。
木星が約12年で一周で、その間に天王星も少し進んで、っていう。
逆行が絡んで3回接近します。つまり衝の前後ってことで、次回は見やすそうです。
次回ってずいぶん先じゃん、とか言ってるとすぐなんだよなあ。それまでにいっぱい星を見ておきますよ。



ちなみに前回は、2010~2011年で。このときも3回起きたんですね。
この頃はまだ私は星を見ていませんでしたねー、何やってたっけ。

2010年は漫画同人誌をもりもり描いていて、2011年は長男を妊娠してたわ。

このときがあって今がある感がありますなー



今年のこれからの惑星合は、ちょっと太陽に近くて見づらい・見えないのが続いて。

4/29の火星海王星はどうでしょ。夜明け前の東。

この前の火星土星みたいな感じですけど、海王星じゃ写りもしないかなあ。

夏に天王星・木星に火星が追い付いて起きる合は見やすそうです!
で、今年の惑星合は火星木星が最後で、次は来年です。偏ってるなw
 

木星と火星が接近(2024年8月) | 国立天文台(NAOJ)



それではこの先も、やっていきましょうー!

私は書きたい記事がたまっている…それらもやっていきます~


星流れ星星流れ星星流れ星星


天体観測の話を同人誌にもまとめています。こちらもよろしくね!

 

 

4/11は火星と土星が接近! 今は両方ともみずがめ座にいます。
夜明け前に晴れていたので、近所の東の開けたところへ行って撮ってきました。
久しぶりの、夜明け前の東、そして晴れ! ありがとうお天気!
 


火星も土星も、今の明るさは一等級です。
が、太陽にそこそこ近いので、肉眼では見えませんでしたわー
この辺りは黄道の傾きがなだらかなので、黄経の度数だけ見てそこそこ離れていても、実際の空では低めなんですよね。


着いた当初、見えないかと目を凝らしながら撮影の準備をしていたら、だんだん辺りが明るくなってきて焦ったw
もっと早く着いていたら見えたかしら…見えるくらいの暗さではまだ山の向こうだったかしら。
この時、東の空高くに夏の大三角が見えていまして、この日の火星と土星はわし座のアルタイルとこと座のベガを目印にして、ちょうど中間から下に視線を伸ばすといました(そうやって肉眼で見えなくても撮影のあたりを付けました)。
火星は数日ですぐ先へ行っちゃいますが、土星はもうしばらくこの辺りにいます。


火星土星と風景が分かるぎりぎりぐらいにトリミングしてみました。うーん結局わかりづらいかな。



さらにアップでトリミング。
火星のオレンジ系の赤と、土星のベージュっぽい淡い茶色が、しっかり写ってうれしい!



もうちょっと上のほうを撮ったら、いくつか星も写りました。ただ星座線を引けるほどいっぱいはもう写らなかったな。
コントラスト強めに補正、しましたが、ブログ用にすると全部潰れているかも。ここにいます。



最大ズームでも撮ってみました。こちらも色の違いを堪能できてうれしいわー
土星の横に恒星がほんのり写ってまたうれしい。



トリミング前の全体はこんな感じ。



最後に、広域用のレンズに付け替えて撮りました。
火星土星はギリギリなんとか写りましたが、他の星たちはさすがに写りませんでしたわ。
夜明け前のグラデーションを楽しむモードってことでーーー



火星と土星がきっかり接近(合)するのは、5:36。344度40分で。
この写真撮ったとき、もうかなりいい具合に接近中だったんですねー
惑星たちが並んでいるのを見ると、かわいくてにこにこしちゃいますな。


黄経と等級は、こちらで調べました。
 

 

今回の火星土星合は低くて無理かもと思っていたので、だめもとで行ってみたけど、行ってよかった!


ふんわり風船星ふんわり風船星ふんわり風船星


この先の火星と土星は。


5/4に月が土星に、5/5に火星に接近します。5/8が新月なので、ちょっと細めの月と並びますね。
月が土星に接近(2024年5月) | 国立天文台(NAOJ)


5/5の月と火星の接近、昼間に全国で見られる火星食となります。
見られるというか、昼間なので金星と違って火星は撮るのも難しい気がしますが、望遠鏡や双眼鏡なら見られるかもしれない。

 

 

5/6は、みずがめ座η流星群が極大!
火星と土星との競演が楽しめそうです。月明かりの影響も少なそうで、見たい…見たいー

みずがめ座η(エータ)流星群が極大(2024年5月) | 国立天文台(NAOJ)

 

ふんわり風船星ふんわり風船星ふんわり風船星
 

次に火星と土星が接近するのは、2026年です。
火星は一周に約2年かかって、その間に土星もちょっと進むので、割とそのまんまですね。
そばに水星もいますねー
ただ次回の接近は、今回以上に東の低空で、また見るのが大変そう。見えるかなあ?
 

 

 

前回の接近は、2022年の4/5でした。やっぱり2年前ですね。
接近きっかりは見られなかったんですけど、火星と土星が近くにいる記事はこちらです。

 

 

今回久々の夜明け前で、橋の温度計見たら2℃でびびった。夜明け前はまだ寒いですね。
明け方になったら鶯の鳴き声が聞こえて、やっぱりそういうところ春なんですよねえ。ホーーーホケキョ


なんだかこちら夕方から夜にかけて、お天気いまいちの日が続いているので、今回のうれしさは格別でした!

この先も、やっていきましょう~~~


星流れ星星流れ星星流れ星星


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